メッシュボディの修正
メッシュの作成に加え、「メッシュ」タブ上の次の新しい機能を使用してインポートしたり、スキャンしたメッシュボディを修正することができます:
- 再精製
- デシメーション
- 平面でトリムおよびサーフェス/シートでトリム
- 穴埋め
- フリーエッジをスムージング
- メッシュファセット修正
- ファセットを変更
- 領域をスムージング
- メッシュ展開
メッシュボディの再精製
「再精製」機能を使用して詳細な領域にデータ点(ファセット)を追加したり、それほど詳細でない領域からデータ点を削除することで3Dプリント用のメッシュ要素を改善します。
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「再精製」機能パネルでは要件に合う結果を得るため、ファセットのサイズやそのエッジを制御できます。
メッシュボディの単純化
インポート、あるいはスキャンしたメッシュボディがMastercamで使用するのに必要以上情報があるのはよくあることです。このためにファイルサイズが異様に大きくなったり、処理が遅くなったりします。デシメーションは、元のメッシュと修正したメッシュがどのくらい一致するかを制御しながら、メッシュモデルのファセット数を削減します。これでメッシュ要素のファイルサイズが減少します。
メッシュボディのトリム
「平面でトリム」、と「サーフェス/シートでトリム」機能はモデルの不要な領域を削除したり、メッシュボディを分割します。直線、平坦な要素、平面あるいはサーフェスを選択して選択したメッシュボディをトリムします。ソリッド機能と異なり、分割したりメッシュの各サイドやトリムして残るメッシュ要素にキャップを作成できます。
穴埋めとメッシュエッジのスムージング
スキャンした、あるいはインポートしたメッシュデータを使ったパーツ上にツールパスを作成することはよくあるかもしれません。メッシュデータの品質はさまざまで、Mastercamで操作する前に改善が必要な場合があります。メッシュ要素はスキャナーやプローブが見逃した領域に穴があったり、ギザギザのエッジがある可能性があります。穴埋めやフリーエッジをスムージング機能を使用してメッシュデータの品質を改善します。
「フリーエッジをスムージング」を使用して「穴埋め」機能を使う前の穴や、パーツを3Dプリンターへ送る前のエッジの準備をします。設定するトレランス内にある任意の鋭角エッジを充填するファセットを生成します。これらのファセットはメッシュのエッジをスムーズにし、以降の用途に向けてパーツを改善します。
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穴埋め はギャップをふさぎ、後のツールパスで工具の要素中の穴への切込みを回避します。選択した要素の追加されるメッシュの形状や構造を制御するオプションがあります。
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「穴埋め」と「フリーエッジのスムージング」は自動プレビューや結果の色を変更したり、選択したレイヤーにそれらを配置することができます。
メッシュファセット修正
「メッシュファセット修正」機能は、メッシュファセットを個別に作成したり削除できます。
この新しい機能は、「チェックメッシュ」機能で見つかったエラーの修正に特に役立ちます。「ファセット選択」を使用して作業するメッシュの領域を選択します。領域を選択したら、4つの修正方法のうちの1つを適用できます。
メッシュ領域のスムージング
「領域をスムージング」機能は、メッシュ要素全体、あるいは要素の特定の部分をスムージングすることで、加工や3Dプリンティング用にメッシュモデルを準備します。「領域をスムージング」は次のスムージング方法を最大10回まで繰り返し適用できます:
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曲率を維持:曲率の変更を最小限にしてスムージングします。この方法は処理に一番時間がかかります。
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曲率を最小化: 隣接するファセットを平坦化してスムージングします。
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領域を最小化: メッシュの全体的な領域を削減します。これはもっとも抜本的な方法で、メッシュの容量を大幅に削減することができます。
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平均: 隣接する頂点の平均位置を各頂点に適用してスムージングします。この方法は一番早い処理です。
「領域をスムージング」はメッシュのファセット数は変更しませんが、ファセット頂点間の不規則性を削減するためにファセットの頂点位置を修正します。
メッシュ展開
複雑なメッシュモデルで作業する場合、部分や領域を特定して作業するのは難しいことがあります。「メッシュ展開」機能は、複数のパーツメッシュモデルの個別のメッシュボディへの分割を試みます。結果のボディ数は機能パネルでのパラメタ設定に依存します。
計算パラメタ | 結果 |
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なし |
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